1stSS

□…wish…
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いつの間にか…君は私の中いた…


…―with―…


時は放課後、生徒達は帰路につく…
学校は徐々に静けさをとりもどしていく

そんな静けさの中、勢い良く職員室のドアがあいた

息もきれぎれに小さく「失礼します」と言う声がする

ドアをしめ、きょろきょろと辺りを見回す、彼女は氷室学級の東雲澪

普段はおとなしい彼女が慌てているなんて珍しいな…と彼女を見ていた

彼女と私の目があった


すると東雲は勢い良く私の所へ飛び込んできた
私は目を見開いた後、顔を引きつらせた…
そうでもしていないと、今にも赤面してしまいそうで…
平静を装って「どうかしたのか」と聞いてみる

君は私のシャツにしがみついたまま何も言わない

シャツが湿った感じがして、私は君が泣いていることに気がついた

今にも抱き締めたい衝動をおさえ、あたりにいた先生に「生徒指導室、お借りします」と声をかけ
イスにかけてあった背広を君の肩にかけながら職員室を後にした

生徒指導室に着くまでの間も、君は私のシャツの袖を着かんでいた

鍵をあけ、中に入るように促すと君は小さく「ごめんなさい」と言った
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