■小説■

□アイシカタ
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「おまえの気持ちに応えるつもりはない。
愛情なんて俺に必要ない。」



そう言った俺に



「好きになってほしいなんて言わない。」



アイツは笑った。



「私が傍にいたいだけだから。
サスケくんは都合よく私を利用してくれればいいよ。」










君と始まったおかしくて奇妙な関係。

綺麗な心って何?
アイシカタって何…?

どうしたら綺麗なココロになるの?

どうしたら純粋に君を想えるの?



大切な人のアイシカタってどうするの…?










―――アイシカタ―――







サクラの告白から始まった奇妙な関係は何だかんだ長く続いていた。

サクラを利用するつもりもなければ、その存在の必要性もなかったはずなのに、
何故この不毛な関係が続いているのか。


その答えはこの長い時間の中で俺は見つけてしまっていた。


「じゃあ、サスケくんまたね。」

「…あぁ…」

身支度を整えたサクラに目をやることもなく告げる。
部屋を出てドアが開く音をぼんやり聞く。

バタンという音と共に遠ざかるサクラの気配と足音。
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