文章

□生意気なあなた
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[ねむい…]

[…………]

[うー 眠いわ…]

[……………]

[……もう!]

私はうつぶせに寝転んでいたソファから起き上がった。

[どーしてビルは構ってくれないの!?]

仕事用のイスに腰掛けて本を読んでいるビルは,深い深い溜め息をつくと,こちらを見向きもしず,淡々と言った。

[眠いのなら寝ればいいじゃないですか。]

[そうじゃなくて!!]

[なんですか。]

[どうして構ってくれないのって聞いてるの!!]

ぷーと頬を膨らませて,猫なで声で頼んでみた。
が,しかし返答は…

[眠いのでしょう? 私が構ったところで貴女は途中で眠ってしまうではありませんか。]

………う…。
た,たしかに…

[それに今日だって私が起こすまでずっと寝ていたのにどうして眠たいのです… 今日アリスが起きたのお昼ですよ!]

だってそれはビルの寝顔が見たかったから…
[ですから私は充分貴女に構って差し上げております。起こすの大変なんですから………!]

[……はいはぃ…]

じゃあ寝てこよっかな,と伸びをしたその時だった。

[あ…]

ひらめいた!

[じゃあビル一緒に寝よ?]

[………は?]

[だってそれなら寝れるし構ってもらえるし一石二鳥!!]

[私は良いこと無いのですが…]

[何よ!? 私と寝たくないって言うの!? …私は貴方に全てをさらけ出してきたと言うのに……!!! 信じてたのに…!!!!!]

[真実の番人ですのでさらけ出されて当然かと。]

…そうじゃないってば!

[とにかく早く一緒にねぇーるぅーのぉー!!]

[ちょっ…アリス! あっ読みかけなのに…!!]

ズルズルビルを引っ張ってベッドにin!!

[はぁ〜 フカフカ〜]

[まったくもう… 今日だけですからね!]

[えぇー 毎日!]

[やですよ! それに…]

[それに?]

ベッドに横たわったビルは口からチロチロと赤い舌を動かして言った。

[男をベッドに誘うとゆう事が,どうゆう事か知っていますね…?]

[え…っ]


目の前が緑でおおいつくされた事はいうまでも無い。



[誘ったのはアリスのほうです。]
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