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□食欲に似た・・・
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…でもね、ピッコロさん。
僕としては全然足りないんです。
そう、ぜ〜んぜん足りない。
「ねぇ、ピッコロさん」
あなたを抱いた後に残る、この穴はなんだろう?
あなたを抱けば抱くほど、感じれば感じるほどに、この胸に開いた穴は大きくなる。
それなら…
「ピッコロさん。あなたを食べていい?」
言ってから、僕は自分の言葉に感動した。
そうだ、それがいい!
文字通りあなたの腕を、足を、体
を全てを食らい尽くせば僕の胸の穴もきっと埋まる。
「ねぇ、いい考えでしょう?」
「…悟飯、どうしたんだ…?」
「いいでしょ?」
だって、そうすれば…
あなたの血が
肉が
悲鳴が
きっと僕を満たしてくれる…
「だから、ねぇ…」
アナタノ全テヲ僕ニ頂戴?
「いただきます。」
-fin-