短編U
□お茶会にて
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「何処の過程でそんなのを入れるのがあるんですか・・?」
「・・美味しくなると思ってな。」
「なりません。」
デスサイズは即答し、率直に言った。
それにそんな物を何処から持ってきたのかも不思議だ。
某RPGゲームではあるまいし。
「・・こんなので死にたくありませんよ・・一応野望は持ってますし。」
とかなんとかデスサイズはまた爆弾発言を呟く。
さすがに自分のした事に腹を立てたのか、トールギスは顔を顰めてカップやポットを片し始める。
「・・はぁ〜・・入れなおしてくる。」
「良いですよ。今度は爆発とかそんな感じに――。」
「ならん!!」
キッと顔をキツくし、勢い良くドアを開けて閉めた。
部屋の外にいたヴァイエイトとメリクリウスは八つ当たりであろうトールギスに怒鳴られている。
それを聞いてデスサイズは呆れてしまう。
その後、カップやポットの激しく割れる音が聞こえただとか。
暫く待っていたデスサイズは痺れを切らして椅子から立ち上がる。
「〜〜・・・全く。」
やれやれとした表情でお茶も満足に淹れられない主を手伝いに行こうと部屋を出る。
今度は自分が怒鳴られるだろうと思うが、行かざるを得ないと思った。
仕方が無いだろう、自分の主なのだから。
− END −