去年の俺の誕生日パーティにジェイドは来てた。
なのに、今年は来なかった。仕方ないことだってわかってる。


「陛下。何ですか?」
ジェイドは早く終わらせてくれ。とばかりにピオニーを見ている。
「ジェイド。先週、俺の誕生日パーティに来なかったよな?」 「すいません。こちらの事情で。何が欲しいですか?今月中に買いますよ」
「ジェイドが欲しいな。今晩、付き合えよ」
ピオニーはそう言って、棚の中に入っていたワインを取り出した。
「これ。飲ませてやるよ。ジェイド」
ピオニーはワインのコルクを開け、ワインを自身の口に入れ、ジェイドに口付けした。ワインでジェイドの唇が濡れる。
「はっ……。何をするんですか!陛下!」
ピオニーの突然の行動にジェイドは驚きを見せ、
声は震えていた。
「どうだ?美味いだろう?
もっと欲しそうだな」
そして、再びジェイドにピオニーはキスする。
「ふっ……。ああっ……。やっ!やめっ……!ああっ…………!!!」
「キスだけで、こんなに喜んで貰えたら幸せだな」
ジェイドの体は汗だくだった。
「よし!風呂、行こう!ジェイド!」
ピオニーはそう言い、ジェイドを抱き上げた。
「どうして。御姫様だっこなんですかっ……」

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