short
□ましろのうた
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『マリンスノウ』
目を閉じたままただ落ちていく
暗く冷たい深海で
透明な息を吐きながら
あなたの声を思い出すの
ひどく優しいあなたの声を
ぬくもり代わりに抱き締めて
綺麗に見えるのなら
水底に沈む雪のように
海の塵になって
どこまでも落ちていきたい
もう届かない光の筋に
それでもいいと手を伸ばす
唇から溢れる泡に
捧げた音を閉じ込めた
「いつかあなたに届けばいい」と
そんなことを考えながら
綺麗に見えるのなら
闇に散るただの塵でかまわない
たとえほんの一瞬でも
あなたの目に映るなら
いつか消えるのなら
その時は綺麗なものになりたい
それでほんの一瞬でも
あなたの目に映るなら
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「ましろ」の二曲目。
何かのイベントの空き時間に、一年後期の時に取った自然系の授業でマリンスノウについてふわっと習ったことを思い出して。
そこから連想したような感じのメモをつらつら書いていたのが歌詞の元。
実は最初、サビの部分をAメロにしようとしていました。どうしてもメロディが乗らないから、今のに近い別のメロディをあてたら思いの外ぴったりはまってしまったので連を入れ替えて現在のような構成に。
二番をなかなか思いつけなかった記憶があります。ついでにコードをつけられずにかなり悩んでました。出来上がるまで四ヶ月くらいかかった気がする。
イントロをどうして面倒な弾き方にしたのか、今でも謎のままです。
書いているうちにどんどん内容が暗くなってしまいました。けど、私は入水したいなんて微塵も思っていない。これだけは言っておきます。
青のイメージで詩を書くのは、結構好きだったりします。
121221 冬部内 公開