Gray-Wind

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『1、はじまりはじまり』


和「あとがき代わりに座談会でもやろーと思いまっす。司会は私、和咲です。そしてっ!」

ユ「一応主人公ポジションのカナリ、もといユキと」

ゼ「準主役の俺、ゼンの三人で今回をやっていく。よろしくな」

和「よろしゅーねがいまーっす!! んで、第一話が完成したワケですよ。素晴らしいね、もう踊りたいぐらい」

ユ「この話って元々は和咲が中学時代に書いてたヤツ、だよね?」

和「そうさ! 話の流れ思い出すのにノートひっくり返したら……もう、ブラッククロニクル認定ものだったね。パクってたし」

ゼ「あぁアレだろ? 白髪と黒髪がいがみあってる悪魔退治の漫画」

和「思っきしざっくり言ったねゼン。主点がかなりずれてるけど。リメイク前はそれと同じように二人が門前で一戦交える場面がありました。いゃあ、あの頃のゼンはキレ度がすごかった」

ゼ「お前がやったんだろーが。しかも字の間違い多いわ文章拙すぎるわで。よくあんなもん人に見せられたよな」

和「あーっあーっ何もきーこーえーなーいー!! てか間違いなんていつものことだし」

ゼ「開き直るな」

ユ「……で、色々と悩んだ結果、書き直して上げることにしたんだよね?」

和「うん。本筋は変えずにパクった痕跡を消してね……完全に消せたかは自信ないんだけど。あの頃読んでくれた人は皆面白いって言ってくれたし、完成させたかったし。ついでに相方が続き書けってうるさかったし……」

ゼ「相方のお陰で俺らが復活できたってか? それより和咲、最後の予定をちらっと聞いたんだが、あれはマジか?」

和「ん? 何のコト? 一応最後はハッピーエンドの予定だけど。……途中どんなことになろうと、ね」

ユ「……何その含んだ言い方」

和「さて、何でしょうね? ところでさ、今回どうよ? 感動の再会、だね?」

ユ「(話そらした……)うん、まぁね」

ゼ「なんだか俺めっちゃ鈍感仕様なんだが」

和「大丈夫☆ 次回からはそんなににぶる君じゃなくなるから」

ゼ「(そこまでって)しかも最初からルイ兄達が出てくるとか聞いてねぇぞ」

和「いやあ、だってさ、なんか寂しかったから」

ゼ「しかも青年って、お前ワザとだろ」

和「うんまあね。青年表記と口調でどのくらいの人が誤解するか試したかったから」

ゼ「後で絞められても知らないぞ」

ユ「絞められるって……誰に?」




『2、再会して』


和「つかさぁ二人とも。今回めでたく再会を果たしたわけですが」

ユ「あ、うんそうだね」

和「どーよ、印象的なのは」

ユ「大きくなったなぁって。ジンに似てきたね」

ゼ「そうか? そういうユキはキレイになったな」

ユ「へっ!? あ、あり、がと…」

和「ちょっと、私を差し置いて何顔赤くしてんのさ。おいてきぼりはつらいんだよ?」

ユ「あ、うん、ごめん」

和「乙女なユキは大好きさ!! もう抱きついていい? いっそお持ち帰りしていい?」

ゼ「寄るな和咲。お前にユキは渡さない」

和「きゃあなにその台詞。そんな口説き文句どこで覚えたの」

ゼ「どーでもいいだろそこは。とにかく返せ」

和「私の目が黒いうちはユキは渡さない……!」

ユ「挟まないで……てかいい加減離して……」
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