君のためなら…

□気持ち
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次の日の朝8時。


ピーンポーン


「はーい、ちょっと待ってね」


今日は誰かな?




そんなことを考えながら月奈はドアを開けた。


「おは…よ………………………」


翔「おう…」


「………。」


なんで?


なんで来たの?


なんで翔なの…


翔「行くよ?」


そんな泣きそうな顔しないでよ…


二人は家を出て車に乗った。


翔は運転席。


月奈は後ろの席。




「お願いします」


助手席には座れない。


翔が近すぎて…


翔「今日はね、みんな朝から仕事で来れないんだって。だから俺が来たの」


「そうだったんだ」


………………
…………
……


続かない会話。


何を話したら良いのかもわからず二人とも黙っていた。








翔「やっぱ俺来ないほうが良かったか」


「あ、いや……」


翔「まあ、そうだよね」


「………。」


なんて言えば良いのかわからない。


結局その後は何も話さずに別れた。



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