07/07の日記

21:52
TOI ルカスパ
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ルカスパ
七夕小説。





 アシハラの行事で、“七夕”っていうのがあるらしい。

 何でも一年に一度、“織姫”と“彦星”が出会うのが、今日で。

 その日は、願い事を“短冊”っていう紙に書いて笹の葉に吊るすと、それが叶う……とか。

 「ンだよ。ルカはそんな事信じてるのか?」

 「別に良いでしょ?スパーダ。」

 「ま、良いけどよ。」

 『一緒に願い事、書こう?』って。

 言い訳しなきゃ、帰ってきてくれない僕の愛しい恋人は。

 そう言いながらも、ちゃっかり短冊を手にとっていた。

 「スパーダも、願い事書くんでしょ?」

 「まぁ、な」

 「何書くの?」

 「な、何だって良いだろ!」

 「僕は『スパーダとずっと一緒に居られますように』って書くけどね」

 「ばっ……!テメェ、良くそんな事……!」

 少しからかえば、頬を真っ赤に染めて反論してくる彼。

 どんな彼も、可愛くて、愛しくて。

 僕はきっと、世界一幸福者。

 「ねぇ、スパーダは何を願う?」

 「ウルセェ!サッサと吊るすぞ、ルカ!」

 「はいはい。」

 笹の葉に、短冊を吊るす。

 僕の白い紙と、彼の緑色の紙と。

 まだ頬が赤い彼は、さっさと宿の方へ歩き出す。

 追いかけようと、歩こうとした、時。

 風が吹いた。

 思いの外強かったそれは、きつく結べなかった緑色の短冊を運んでくる。

 手にとって読んだ。

 「おい、何やってんだルカ……っ!?」

 「『来世でもルカの隣に居られますように』」

 「読むなよっ!あー、ったく」

 「スパーダ、ありがとう」

 先程より更に顔を赤らめた彼は、僕から短冊を奪い取ると、笹の葉にくくりつけた。

 幾分穏やかになった風が背中を押す。

 「行こうぜ、ルカ」

 「うん」

 手を伸ばし、彼の右手を握る。

 温かいその手が、大好きだった。

 さらさらと、笹の葉が揺れる音が聞こえる。





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七星作。

 ワケわからないですね……

 現実逃避を兼ねて七夕小説書いたらこんな事に……

 ルカがちょっと黒いっていう。

 そして口調が分かりません。

 日々精進します……

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